ソフトボール エース上野、失点「悔しい」も「いいスタートが切れた」 五輪全競技の開幕戦で勝利投手

[ 2021年7月21日 11:56 ]

東京五輪 ソフトボール1次リーグ   日本8-1オーストラリア ( 2021年7月21日    福島県営あづま )

<日本・オーストラリア>力投する上野(撮影・会津 智海)
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 東京五輪が開会式に先がけて21日に始まり、ソフトボール一次リーグでは08年北京五輪金メダルの日本が全競技のトップをきってオーストラリアと対戦。8-1で5回コールド勝ちを収め、“連覇”に向けて好発進した。22日にはメキシコと対戦する。

 金メダルを獲得した08年北京以来、3大会ぶりに五輪に復活したソフトボール。日本のエースが重圧に応えて見せた。過去2大会でも開幕投手を務め、オーストラリアと対戦していた上野由岐子(38=ビックカメラ高崎)が先発し、4回1/3を2安打1失点、4四死球も7三振を奪う力投で勝利投手となった。初回、先頭ミシェル・コックス(30)に投前内野安打を許し、なおも1死から四球と連続死球を与え、押し出しで先制を許したが、後続を断った。2回は3者凡退。3回は1安打も無失点。4回も3者凡退。5回1死から四球を与えたところで2番手・後藤希友(20=トヨタ自動車)に交代した。

 上野は「立ち上がり丁寧にいきすぎて、ボールが先行して失点してしまったのが、正直悔しかったというか。もっと大胆にいってもと反省しきりですけど。でも2回以降はしっかり切り替えて投げれたし、バックのみんながすぐに同点に追いついてくれたので。その後も逆転してコールドで勝てたことはいいスタートが切れたんじゃないかなと思っています」と振り返った。

 3大会ぶりの五輪舞台も、ソフトボールは24年パリ五輪で再び除外されることが決まっている。未来の競技復帰を願い戦う上野は「今回はいろんな思いもあっただけに、背負っているものを受けとめることができて、楽しめています」と前向きに語った。あす22日の39歳の誕生日を前に、大仕事をやってのけた。

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2021年7月21日のニュース