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バックスが半世紀ぶりに優勝 ミルウォーキー歓喜 MVPは50得点のG・アデトクンボ

[ 2021年7月21日 12:52 ]

50年ぶりの優勝が決まって歓喜するバックスのミドルトン(左)とG・アデトクンボ(AP)
Photo By AP

 今季のNBA王者を決める「ファイナル(FINALS)」の第6戦が20日にウィスコンシン州ミルウォーキーで行われ、バックス(東地区全体3位)が地元のサンズ(西地区全体2位)を105―98(前半42―47)で下し、最初の2試合を落としたあとに4連勝。1971年以来、50年ぶり2度目のリーグ制覇を達成した。

 試合は第3Q終了時点で77―77の同点。しかしバックスは第4Qを28―21で制してサンズを振り切った。2度の優勝の間に存在する49年の歳月は、ウォリアーズの39年を超えるファイナル史上最長のブランク。最初の2試合を落としたあとに逆転優勝を飾ったのは史上5チーム目で、連敗後の4連勝で決着したのは2006年のヒート(対マーベリクス)以来、15年ぶりの出来事となった。

 第6戦では2019年と20年シーズンでMVPとなっていたヤニス・アデトクンボ(26)がフィールドゴール(FG)を26本中16本成功させ、チーム総得点の47・6%に相当する今季自己最多の50得点をだたきだしただけでなく、14リバウンドと5ブロックショットもマーク。プレーオフに入って成功率がレギュラーシーズンの68・5%から55・6%に低下していたフリースローも19本中17本を成功させた。ファイナルでの50得点はマイケル・ジョーダン(ブルズ)らを含めて史上7人目の快挙で、ファイナルの6戦合計では210得点と77リバウンド、ダブルダブルは5試合で達成してファイナルでもMVPとなった。

 ナイジェリア出身の両親を持つアデトクンボはギリシャ国籍。ファイナルで欧州出身の選手がMVPとなったのは2007年のトニー・パーカー(スパーズ=フランス)、2011年のダーク・ノビツキー(マーベリクス=ドイツ)に次いで史上3人目となった。

 クリス・ミドルトン(29)は17得点を記録し、100―96で迎えた第4Q残り56・9秒と44・7秒に貴重なジャンプシュートとフリースローを成功。ドリュー・ホリデー(31)も、12得点、9リバウンド、11アシスト、4スティールと好守両面で奮闘するなど東京五輪の米国代表コンビも活躍。このあとすぐに日本に向けて出発することになっているが、優勝が決まるとコート上で飛び上がって喜びを爆発させていた。

 バックスはプレーオフの1回戦でヒートに4戦全勝、東地区準決勝ではネッツに4勝3敗、同決勝ではホークスを4勝2敗で下しているが、シリーズを決着させたのはいずれも敵地。ファイナルで初めてホームで勝利を決めたとあって、本拠地「ファイサーブ・アリーナ」に詰めかけた1万7000人のファンだけでなく、アリーナの外に集まった6万5000人のファンも50年ぶりに味わうバックスの優勝に歓喜していた。

 3度目のファイナルで初優勝を狙っていたサンズは地元フェニックス(アリゾナ州)での第1戦と第2戦を制しながら、今季初めて喫する4連敗で敗退。1974年のファイナルではセルティクス、1993年にはブルズにそれぞれ2勝4敗で敗れていたが、今回も同じ成績で涙を飲んだ。第1Qで16―29と出遅れながら第2Qを31―13として試合を盛り返したが、後半での接戦をものにできなかった。

 NBA16季目で初めてファイナル出場を果たしたクリス・ポール(36)は26得点。この日はかねてから相性の悪かったスコット・フォスター氏(54)が主任審判を務めたが、ポールはプレーオフで同審判が主任審判を務めた試合で12連敗となった。通算では2勝16敗。第6戦では奮闘したものの、悲願のチャンピオンリングを獲得することとはできなかった。

 ホリデーとミドルトンと東京五輪ではチームメートとなるデビン・ブッカー(24)は19得点どまり。バックスの執ようなマークにあって7本放った3点シュートは1本も決まらなかった。

 両チームは1968年のエクスパンション(球団拡張)で誕生したリーグの“同期生”で、バックスは1971年のファイナルでブレッツ(現ウィザーズ)を4勝0敗のスイープで制して初優勝。ファイナルはセルティクスに3勝4敗で敗れた1974年以来、47年ぶり3回目の出場となっていた。

 <第6戦のチーム成績>
 ▼FG成功率=サンズ(44・2%)バックス(45・1%)
 ▼3点シュート成功率=サンズ(24・0%、25本中6本)バックス(22・2%、27本中6本)
 ▼FT成功率=サンズ(84・2%)バックス(86・2%)
 ▼ベンチスコア=サンズ(19)バックス(16)
 ▼リバウンド総数=サンズ(37)バックス(53)
 ▼アシスト総数=サンズ(14)バックス(20)
 ▼スティール総数=サンズ(11)バックス(19)
 ▼ブロックショット総数=サンズ(4)バックス(6)
 ▼ペイント内得点=サンズ(44)バックス(50)
 ▼ターンオーバー総数サンズ(15)バックス(19)
 ▼反則数=サンズ(21)バックス(17)

 <NBAファイナルの日程と結果>
 ▼第1戦(6日=フェニックス)〇サンズ118―105●バックス
 ▼第2戦(8日=フェニックス)〇サンズ116―108●バックス
 ▼第3戦(11日=ミルウォーキー)●サンズ100―120〇バックス
 ▼第4戦(14日=ミルウォーキー)●サンズ103―109〇バックス
 ▼第5戦(17日=フェニックス)●サンズ―119―123〇バックス
 ▼第6戦(20日=ミルウォーキー)●サンズ98―105〇バックス
 *日付は現地時間

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