渋野日向子「自分のゴルフ以上に気になって…」 ソフト上野の活躍に「勇気づけられる」

[ 2021年7月21日 14:53 ]

国内ツアー復帰2戦目へ向けて笑顔の渋野日向子
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 女子ゴルフの大東建託・いい部屋ネット・レディース(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)は22日から4日間、北海道札幌市の滝のCC(6578ヤード、パー72)で行われる。今大会が国内ツアー復帰2戦目となる渋野日向子(22=サントリー)は、ソフトボール日本代表の絶対エース・上野由岐子(38)の力投を発奮材料に上位進出を目指す。

 「チラッと聞いたのは押し出しの1点だったので。あとは完璧なのはホントにやっぱり上野さん凄いなっていうひと言です。金メダルから13年経ってもまだ、日本代表のエースとして戦ってるってことがホントに凄いなあと思いますし、あの時、私も見ていたので、まさか、また、上野さんのオリンピックに出てる姿を見れるとも思ってなかったので。凄く自分も勇気づけられますし、頑張らなきゃなあって。より一層、あの2008年の北京オリンピックの時よりは思います」

 渋野は地元岡山で中学までソフトボールを続けていた。ポジションは上野と同じ右投げの投手。高校入学後、ソフトボールとの“二刀流”からゴルフ一本に絞った後も上野はずっと渋野の“マイ・ヒロイン”だった。

 2019年全英女子オープン優勝後は憧れの存在だったその上野の試合を生観戦し、対談したこともある。この日はプロアマ大会に出場し、上野の力投を生でテレビ観戦することはできなかったが「自分のゴルフ以上にそっちが気になって」とキャディーから試合経過を聞きながらプレーした。

 「上野さんの背中を見て私もあの金メダルからずっと頑張って来れたので。ホントにこれから先も上野さんの背中を追って、競技が違えども上野さんのような存在になりたいなあと思います。あと何年、上野さんが現役でされるかわからないですけど、引退されてもやっぱり上野さんの背中を追い続けて、もっともっとこれからも頑張りたいです」
 
 既に日本ソフトボール界の“レジェンド”となっている上野の「存在」に近づくためには2019年全英女子オープンに続く海外メジャー制覇の快挙が必要になる。国内ツアー復帰戦だった前週のGMO&サマンサカップは予選落ち。8月19日開幕の全英女子オープンに向けて国内ツアーは残り2戦。今年3月から約4カ月の米ツアー転戦の間、ずっと取り組んできたスイング改造などの成果をここからはっきりと形にしていきたい。

 東京五輪終了後は「私の口からは言えないですけど、その機会があるんでしたらやりたいです」と上野との慰労ゴルフ会開催を熱望している。

 
 

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2021年7月21日のニュース