隈研吾氏 新国立競技場の“賑わって見える構造”は「偶然」も「時代が動き出していたのかな」

[ 2021年7月21日 12:25 ]

隈研吾氏
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 建築家・隈研吾氏(66)は21日、京都・四条烏丸にリノベーションされた複合商業施設「COCON KARASUMA(古今烏丸)」でのトークショーに出席。自身が設計に参画した東京五輪・パラリンピック(23日に開会式)の主会場となる新国立競技場(東京都新宿区)について語った。

 1964年の東京五輪を見て建築家を志したという隅氏。今回は新型コロナ禍で無観客での開会式となるが、新国立競技場の観客席は白、黄緑、グレー、深緑、濃茶の5色のシートがランダムに配置され「アースカラー」によって人が少なくても賑わって見える構造となっている。まるで今回の無観客開催を見据え、自然を多く取り入れた感じの設計にしたとも見える。

 「皆さんが無観客を予測してたんですか?と。もちろん、設計したのは15年からですから、コロナのコの字もなかった」と隅氏は苦笑い。「森の木の葉が落ちたような観客席にしようと。風が通る競技場と考えて5色を混ぜた」と説明。「コロナの後、皆が自然を求めるっていうことと、ボクがあの時考えた自然が一致したのは、偶然だが、大きな時代の流れで言うと、時代が動き出していたのかなと思う」と語った。

 「COCONKARASUMA」は1938年に竣工した近代建築ビル「旧丸紅ビル」を2004年に再生して開業した複合商業施設。今回、2度目のリノベーションをしたのは開業時に増築したアトリウムスペースで、隅氏が17年ぶりに設計・デザインを手がけた。「2度目のリノベーションは初めて。リノベーションという最大の制限の中で逆に面白いモノができた時には快感がある」と話した。

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