松元「新カツオ」男子200自由形で日本記録V「金へ準備するしかない」

[ 2021年1月23日 05:30 ]

競泳 北島康介杯第1日 ( 2021年1月22日    東京辰巳国際水泳場 )

競泳・北島康介杯の男子200メートル自由形を日本新で優勝した松元克央
Photo By 代表撮影

 男子200メートル自由形で松元克央(23=セントラルスポーツ)が1分45秒13の日本記録で優勝した。自身が19年7月の世界選手権(韓国・光州)で記録したタイムを0秒09更新。男子100メートル平泳ぎは佐藤翔馬(19=東京SC)が59秒84で制し、男子100メートル背泳ぎは入江陵介(30=イトマン東進)が53秒31で頂点に立った。

 ギアを上げなくてもスピードは落ちなかった。松元が銀メダルを獲得した19年世界選手権でマークした自身の日本記録を0秒09更新。課題の100~150メートルのタイムは27秒50で、当時より0秒31速い。「100メートルをターンして“上げるぞ”となると、最後の50メートルが上げられないので、極端に上げたわけではなかったが、自分が思った以上のタイムが出た」と手応えを口にした。

 例年、年末年始はタイで合宿を張るが、今季は国内で過ごした。大みそかまで練習し、オフは元日のみ。多い日は7500メートルを泳ぎ込んだ。練習の成果が実り、大会が設定する日本新記録ボーナス10万円も獲得。東京五輪の中止や再延期への論調が強まる中でも「僕は金メダルへ準備をするしかないので、相当な覚悟を決めて練習するのみ」と強い気持ちで練習に励んでいる。

 愛称はカツオで、レース後は“〇〇カツオ”で締めるのが恒例。「日本新記録が出たので新カツオ」と言った後に「進化ツオの方がいいですかね」と考え込み「やっぱり新カツオでいきますか」と結論付けた。「無駄な力を使わずに上げるのが課題なので、五輪本番の参考になるレースができた。この延長線上で、もっと上げる感覚をつかめればタイムは上がる」。〇〇カツオには頭を悩ますが、進むべき道に迷いはない。

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