【玉ノ井親方 視点】正代は押し相撲苦手?23日照ノ富士戦が大一番に

[ 2021年1月23日 05:30 ]

懸賞金を手に引き揚げる正代(撮影・河野 光希)
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 正代がまたもや危ない一番をものにした。隆の勝戦の立ち合いは正面から当たって、もろ差しを狙いながら2歩、押し込んだ。だが、すぐにはたいて墓穴を掘る。相手に一気に前に出て来られ、何とか土俵際を右に回り込みながら右足一本で体を残し、はたき込みで辛勝した。

 10日目からの4日間で実に4度目の物言い。土俵際の魔術師ではないが、回り込む器用さは、なかなかのものだ。ただ、正代がまともに引いた時に足が出ず、その動きについていけなかった隆の勝の方にも問題がある。

 正代は組んでくる相手よりも押し相撲の方が苦手なようだ。23日の照ノ富士は右四つ。隆の勝よりやりやすいかもしれないが、相手に右四つを許すと苦しくなる。絶対にそれは阻止しなければならない。差されないようにすれば中にも入れる。照ノ富士戦は優勝争いの鍵を握る一番になりそうだ。(元大関・栃東)

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2021年1月23日のニュース