アドベンチャーランナー北田氏 子供たちに“生き抜く力”伝授

[ 2020年3月25日 15:30 ]

アドベンチャーウオークで琵琶湖の砂浜を約15キロ歩く北田雄夫氏と参加者たち
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 日本人初の世界7大陸アドベンチャーマラソン走破を達成した北田雄夫氏(36)が20~22日の3日間、滋賀県大津市のBSCウォータースポーツセンターで「第1回アドベンチャーウォーク&キャンプ」を実施し、関西エリアの小学3年から高校1年までの男女7人が参加した。

 同キャンプは、琵琶湖沿いの約15キロを自分の力で歩き切り、BSCの浜辺に1人用テントを自分の力で設営。寝床の準備をしたり、アウトドアクッキングでは火起こしや食材準備を自分たちで行うなど、北田氏が世界7大陸を走ってきた経験をもとに計画した子どもたちとのプロジェクトだ。

 同キャンプを企画した北田氏は「平時ではない時だからこそ、子供たちに生き抜く力をつけてもらいたい。1人テントで夜を過ごすことや、限られた非常食などで2日間を過ごす体験を通じて、感染症はもちろん、震災や台風の災害時でも、自分自身で乗り越えるすべを身につけてもらえればと。また、想像できないような遠いゴールであっても、一歩一歩を積み重ねていけば必ずたどり着くんだということを実感してもらいたかった」と、実施した意義について話した。

 滋賀県栗東市から参加した小学3年生の藤森豪志(こうし)くんは「15キロ歩いてクタクタになってつらかったけど、楽しかった。1人テントは波の音に驚きもしたけど、良く眠れました」と話す。

 また、神戸市から参加した小学5年生の木戸丈太郎さんは「1人で寝る経験、自分で選んだ食料だけで過ごす経験、今までやったことのないことだったので、良い経験になった」と、アドベンチャーランナーとして数多くの苦難を乗り越えてきた北田氏からの指導で、子どもたちは3日間のプログラムを通じて、貴重な経験を積んだようだ。

 北田氏の今後の挑戦として、5月にネパール・ヒマラヤ山脈で行われる850キロ山岳最高峰レースをはじめ、9月にドイツ・チェコ・オーストリアの欧州で行われる田園・山岳地帯で行われる1001キロのノンストップレースに出場予定だ。

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