クリッパーズがレイカーズの旧本拠地横に新アリーナを建設 バルマー・オーナーが着手

[ 2020年3月25日 10:56 ]

「フォーラム」を買収してクリッパーズの新アリーナ建設に動き出したバルマー・オーナー(AP)
Photo By AP

 NBAクリッパーズのスティーブ・バルマー・オーナー(64)が24日、カリフォルニア州イングルウッドにある複合施設「ザ・フォーラム」を、現金4億ドル(約444億円)で所有しているマジソンスクエア・ガーデン(MSG)社から買収。「ザ・フォーラム」は現在、クリッパーズとともにロサンゼルスの「ステイプルズセンター」を本拠にしているレイカーズが1999年まで使用していたホームアリーナで、その後コンサート会場に改修して利用されていた。

 MSG社は「ザ・フォーラム」を2012年に2350万ドル(約26億1000万円)で買収。5000万ドル(約55億5000万円)を投じてコンサート兼格闘系イベントの会場にリフォームしていた。しかしイングルウッド市とカリフォルニア州側が、バルマー氏による総合開発を優先させたために各種認可を遅らせ、同社は両者を訴えていた。

 今回のバルマー氏による買収はこの法廷闘争にピリオドを打つものと見られており、AP通信によれば「ザ・フォーラム」を残したまま、隣接するフットボール競技場(ソフィ・スタジアム)の南側にクリッパーズ専用のアリーナを建設する予定。バルマー氏によれば総工費は12億ドル(約1300億円)で、「ステイプルズセンター」との賃貸契約が切れる2024年の移転を目指している。

 バルマー氏はマイクロソフト社の元最高経営責任者。総資産は2019年現在で519億ドル(約5兆7600億円)と言われている。なお「ステイプルズセンター」はNBAのレイカーズ、クリッパーズ以外に、北米アイスホッケーリーグ(NHL)のキングスも本拠にしている。

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2020年3月25日のニュース