国学院栃木 報徳学園にリベンジ勝利 SO伊藤が逆転トライ

[ 2019年12月30日 14:33 ]

全国高校ラグビー大会2回戦   国学院栃木14―12報徳学園 ( 2019年12月30日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<報徳学園・国学院栃木>前半終了間際、国学院栃木・伊藤がフェイクパスで相手DFをかわしそのままトライ(撮影・井垣 忠夫)
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 初戦を迎えたBシードの国学院栃木(栃木)が、1回戦で大会史上最多の162得点を挙げた報徳学園(兵庫)を2点差で下し、3回戦進出を決めた。

 魂のディフェンスで、わずか2点のリードを守り切った。両校の各2トライはいずれも前半。国学院栃木は前半10分にプロップ藤倉(3年)が先制し、7―12とリードを許した後の終了間際、SO伊藤(3年)がパスダミーを入れて突破し、インゴール中央に飛び込むトライで逆転に成功した。

 後半はFB山田主将(3年)ら報徳学園の力のあるバックス勢にボールを持たれ、再三のピンチを招いた。それでもWTB小川(2年)がゴール目前のタックルで大ピンチをしのげば、相手ボールのスクラムではターンオーバーに成功。終了間際もインゴールに迫られたが、全員ディフェンスでハンドリングミスを誘い、敵陣でボールを蹴り出し試合終了。難敵撃破に吉岡肇監督も「(監督として)25回目の花園出場だが、ラグビー人生に残る試合になった。凄かった」と選手を称えた。

 国学院栃木には苦い過去がある。同校初めてAシードだった14年度、初戦の2回戦で大分舞鶴(大分)に敗戦。Bシードだった16年度も初戦で日本航空石川(石川)と引き分け、抽選で3回戦進出を逃した。今回もノーシード最強を証明した報徳学園が相手。今年1月1日の前年度大会の3回戦では、19―57で完敗していた嫌な相手だったが、見事に逆境をはね除ける勝利。殊勲のトライを挙げた伊藤も「最後は気力の勝負だった」と笑顔で振り返った。

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2019年12月30日のニュース