シェルバコワ 男子の得点超え“世界最高”261.87点でロシア選手権連覇

[ 2019年12月29日 00:00 ]

アンナ・シェルバコワ
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 フィギュアスケートのロシア選手権第3日は28日、クラスノヤルスクで行われ、女子フリーは 昨年の覇者で、SP(ショートプログラム)2位のアンナ・シェルバコワ(15)が国際連盟非公認ながら、今年のスケートカナダでアレクサンドラ・トルソワ(15)がマークした世界最高得点の166.62点を大きく上回る181.94点をマーク、合計でも世界最高の261.87点として連覇を飾った。

 SPで非公認ながら自らが持つ世界最高の89・86点で首位に立ったアリョーナ・コストルナヤ(16)が169.97点、合計259.83点で2位につけた。トルソワはジャンプが乱れ149.88点、合計226.34点で3位。順位は違うものの昨年の同大会、そして今年のGPファイナルと同じ3人が表彰台に立った。

 シェルバコワは、冒頭の4回転ルッツ―3回転トーループの連続ジャンプを決め、4回転フリップは乱れたものの、3本の4回転ジャンプを組み入れるプログラムで181.94点、合計でも261.87点の高得点をマークした。技術点は108.22点という驚異的な数字で、今大会男子フリー首位のアルトゥール・ダニエリアンのフリーのスコア177.70点、優勝者のドミトリー・アリエフ合計260.98点をも上回った。

 コストルナヤは、3回転半ジャンプを2つ組み込むプログラムで、わずかに着地が乱れる場面もあったが、169.97点、合計259.83点。わずかなミスで2.04点差で逆転を許した。トルソワは、冒頭の4回転フリップ、続く4回転ルッツでも転倒するスタートだったが、後半の4回転トーループからの連続ジャンプは決める意地を見せた。

 SP4位で2015年世界選手権女王のエリザベータ・トゥクタミシェワ(23)は、冒頭で当初は入れない予定だった4回転トーループに挑戦も転倒。その後もジャンプの着地が乱れる場面もあり128.89点、合計204.63点で4位に入った。

 SP5位で、18年平昌冬季五輪銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(20)は、フリーを棄権した。今大会直前の練習でスケート靴が壊れ、SPはテープで固定する応急処置で出場したが、フリー出場を断念した。今大会は欧州選手権(来年1月・グラーツ)や、世界選手権(来年3月・モントリオール)の代表選考の材料となっており、メドベージェワの出場は極めて厳しくなった。

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2019年12月28日のニュース