若狭東、2年ぶり2回戦進出 鮮やか3連続トライで逆転

[ 2019年12月28日 13:29 ]

第99回全国高校ラグビー 1回戦   若狭東36―21郡山北工 ( 2019年12月28日    花園ラグビー場 )

<全国高校ラグビー  若狭東・郡山北工>後半16分、ラックから中央に跳び込みトライを決める若狭東・井根本(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 4大会連続31回目出場の若狭東(福井)が逆転で2年ぶりに初戦を突破した。

 SO山本が今月15日の練習試合で右ヒザを負傷し欠場。「山本不在の試合は選手も初めて。前半にミスが続いたのも、その影響があったのかもしれない」と朽木雅文監督も分析するように、17―21と相手にリードを許す中で前半を折り返した。

 「山本が花園で復帰するには勝つしかない。後半は前に前に、で当てて行こう」

 ハーフタイムでの監督指示に選手が応えた。後半5分にスクラムからの左展開でWTB岡本が逆転トライを決めると、16分にはプロップ富田がゴール前での激しいタックルから相手反則を引き出し、ラックからフッカー井根本が飛び込みトライ。試合の流れを決定づけた。

 「あそこは絶対得点に繋げるつもりで、最大限に力で行った。点が欲しいところで取れた」

 22分には富田自身がG前ペナルティーから突っ込み、ダメ押しのトライ。後半3連続トライで鮮やかな逆転勝利を決めた。

 次戦は佐賀工戦。30年前の花園で朽木監督と1歳上の富田の父・真治さん(48)がともに戦い、敗れた相手だ。「平成元年に父が負けたので、令和元年にボクがチャレンジしたい」。天理大進学も決まっている富田は、花園での完全燃焼を誓った。

続きを表示

2019年12月28日のニュース