リーチ母校の札幌山の手 4トライで初戦突破! “2世”タモエフォラウがハットトリックの大暴れ

[ 2019年12月28日 05:30 ]

第99回全国高校ラグビー第1日・1回戦   札幌山の手26―14高鍋 ( 2019年12月27日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<高鍋・札幌山の手>後半、トライを決める札幌山の手・タモエフォラウ(撮影・北條 貴史)
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 W杯で史上初の8強入りを果たした日本代表のリーチ主将(東芝)らを輩出した札幌山の手(南北海道)が、粘る高鍋(宮崎)をねじ伏せた。全4トライをFWで奪い2年連続の2回戦進出を決めた佐藤幹夫監督は「とにかく近場(の攻撃)で行こうと決めていた。ホッとした」と話した。

 “リーチ2世”の看板に恥じない活躍を見せたのが、ハットトリックを達成したニュージーランド人留学生のNo・8タモエフォラウ(3年)だ。いずれも複数の相手を吹き飛ばすパワフルなボールキャリーを発揮。特に5点差に迫られた後半26分の3トライ目は、秋口に痛めた右足首の影響を感じさせないスピードも生かして相手を蹴散らした。「3トライはうれしい。でも“2世”(と呼ばれるほど)じゃない」と遠慮気味にはにかんだ。

 来日時にはすでに1メートル84、108キロ。リーチも通った「びっくりドンキー」では、450グラムのハンバーグプレート2皿を軽々と平らげる。今では120キロまで増量したために、佐藤監督からは「このままではプロップじゃないと代表になれない」と指摘され、減量にも取り組む。夢は大きく「オールブラックスか日本代表になりたい」。その可能性を2度目の聖地で証明した。

 前夜にはリーチから「ビビらずタックルを決めて」などとビデオメッセージをもらい、気持ちを高ぶらせたフィフティーン。偉大な先輩の熱いメッセージに、白星で応えてみせた。

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2019年12月28日のニュース