静岡聖光学院「機動破壊」で初戦突破 入念準備で名護のスピード封じた

[ 2019年12月28日 16:35 ]

第99回全国高校ラグビー第2日・1回戦   静岡聖光学院36―12名護 ( 2019年12月28日    花園ラグビー場 )

<名護・静岡聖光学院>後半、ゴール前のモールから抜け出した静岡聖光学院・大西響汰がトライ(撮影・成瀬 徹)
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 2年連続6度目出場の静岡聖光学院が名護(沖縄)を36―12で下し初戦を突破した。

 狙いどおりの「機動破壊」で2回戦に駒を進めた。序盤から出足の早い守備でリズムをつくり試合を優位に展開。開始5分のSH平野史也(3年)の先制トライで完全にリズムをつかみ、前半だけで4トライを奪い24点差を付けた。後半もFW戦を中心に追加点を挙げ2年連続で初戦を突破。CTB大西馨汰主将(3年)は「試合の入りから守備がうまくいった。しっかりとプレスをかけて前で止めることができた」と振り返った。

 対戦が決まってから機動力のある名護を徹底的に対策。佐々木陽平監督(42)は「名護さんはランニングスキルがありバックスリー(左右のWTBとFB)でボールを動かしてくる。そこを破壊したい」と準備を進めた。今月24日には名護と似た攻撃スタイルを持つ三重代表・朝明と合同練習を実施。「相手のスピードを出させないこと」を試合のポイントに挙げていたプロップ大西響汰(3年)は「練習から取り組んできたことが出せた」。後半にモールから2トライを挙げるなど攻守で活躍し胸を張った。

 30日には目標のシード校撃破と初の3回戦進出を懸け、Bシードの流通経大柏(千葉)と対戦する。平野は「自分たちはチャレンジャー。強い相手ですが目標を成し遂げられるように頑張りたい」と力を込めた。

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2019年12月28日のニュース