福岡第一4強 超高校級PG・河村が10アシスト ノールックパスで観客も魅了

[ 2019年12月28日 05:30 ]

バスケットボール 全国高校選手権第5日   福岡第一87―48桜丘 ( 2019年12月27日    調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ )

<福岡第一・桜丘>第1クオーター、顔の向きとは反対にパスを出す福岡第一・河村(右)(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 男子は準々決勝を行い、4強が出そろった。連覇を狙う福岡第一は桜丘(愛知)に87―48で大勝。超高校級ガードの河村勇輝(3年)がトリッキーなパスを連発して10アシストを記録した。2年ぶりの頂点を目指した明成(宮城)は北陸(福井)に65―86で完敗。女子は準決勝を行い、桜花学園(愛知)と岐阜女が28日の決勝に進出した。

 視線とは違う方向へ、次々とボールが配給された。河村が意表を突くパスを連発し、10アシスト。4得点とスコアは伸びなかったが「序盤からアシストを意識した。トリッキーなパスを出せば観客も楽しんでくれる。やり過ぎてミスになったらダメなので、そこは調整しています」と余裕の表情だった。

 1メートル72のポイントガード。11月の天皇杯2次ラウンドではBリーグ千葉を相手に、21得点10アシストと活躍した。マッチアップした憧れの存在である日本代表の富樫に「あそこまでできる高校生はいない。高卒でプロになってほしい」と言わせた逸材だ。卒業後は大学進学を希望しているが、観衆を沸かせるプレーはプロ顔負け。試合後は対戦相手の桜丘の選手から求められた握手や写真撮影に次々と応じていた。

続きを表示

2019年12月28日のニュース