文武両道・城東が2大会連続初戦突破!交代なし15人で60分戦った

[ 2019年12月28日 16:26 ]

第99回全国高校ラグビー第2日・1回戦   城東21―7新潟工 ( 2019年12月28日    花園ラグビー場 )

<城東・新潟工>後半、城東・伊藤が中央にトライ(撮影・成瀬 徹)
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 城東(徳島)が2大会連続の初戦突破を果たした。前半4分、22メートルライン付近の左中間ラックから左に展開し、最後はNo・8橋本青空が左中間にトライを奪い、先制(ゴール成功)。同19分にSO三木海芽主将のトライ(ゴール成功)でリードを広げた後、新潟工の反撃を許す場面もあったが、後半13分にフランカー伊藤優汰のトライ(ゴール成功)で粘る相手を振り切った。

 巧みなステップで相手をかわし、再三チャンスを演出した伊藤は「ラインに入った時、相手のディフェンスが幅広くなっているのが見えました。それで、(CTB)山上(智広)にボールを要求しました。狙い通りでした」と勝利を決定づけたトライに胸を張った。

 伊藤はポジション柄、元々タックルに定評がある選手だったが、肩を痛めることが多くなり、守備だけでなく攻撃面の強みを身につけるために独自でステップの研究を積んできた。伊達圭太監督(31)は「伊藤が攻撃に参加してボールを持つ時間が増えるほど得点力が上がる」と評価する。

 城東は徳島県有数の進学校で部員を集めるのに苦労が絶えない。今年4月に行われた全国選抜ラグビー大会に出場した時は正規部員の人数が足らず、硬式テニス部などから助っ人を集めたほどだった。1年生の入部で今大会は“純ラグビー部員”で出場できたが、出場25人メンバー登録より3人少ない22人。試合は交代選手を送らず、15人で乗り切った。

 次はチームの目標である全国大会2勝に挑む。相手の日本航空石川はBシードの強豪だが、伊達監督は「相手がどこであれ、うちはうちのラグビーをしたい」とシード撃破に意欲を見せた。 

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2019年12月28日のニュース