ラグビー日本 38歳トンプソン、今季限り引退発表 4度目大舞台でまずは完全燃焼誓う

[ 2019年9月17日 05:30 ]

9・20開幕 ラグビーW杯2019

大会ロゴをバックに会見するトンプソン
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 W杯4度目出場のロックのトンプソン・ルーク(38=近鉄)が公式会見に出席し、今季限りの現役引退を発表した。過去3大会との心境の違いを問われると「(気持ちは)変わらない。めちゃ楽しみ。顔は不細工(になった)」と鼻が大きく曲がったままの表情を緩めた。そして最後のW杯になるかと問われると、いつも通りの関西弁で発表した。

 「これは僕の最後のW杯と、僕の最後のラグビーシーズン。だからちょっと特別ね」

 会見場があっけにとられる引退宣言。「引退を決めたのか?」と再確認されると「はい」と簡潔に答えた。「体は今は大丈夫だけど、ちょっと疲れた。それだけでなく、いろいろなことがあった」。献身的なプレーとハードタックルで多くのファンを魅了してきたトモさんは「だから悪いけど」と申し訳なさそうにわびた。

 04年に来日して、W杯は07年から3大会連続出場。15年大会を最後に代表引退を宣言したが、緊急招集された17年6月のアイルランド戦で両軍最多のタックル24回を記録。健在ぶりを示して日本代表最多タイとなる4度目の大舞台を迎えた。

 「W杯後にもう少し考えるけど」と再考の余地も残したが、「今はW杯だけにフォーカスしたい」。自ら花道を飾るためにも、まずは完全燃焼をする。

 ◇トンプソン・ルーク 1981年4月16日生まれ、ニュージーランド・クライストチャーチ出身の38歳。少年時代はサッカーに励み、13歳でラグビーを始める。04年に来日し、三洋電機で2季プレー後、06年に近鉄に移籍。07年4月の香港戦で日本代表初キャップを獲得。W杯は07、11、15年と3大会連続で出場。10年に日本国籍を取得した。通算67キャップ。1メートル96、110キロ。ポジションはロック。

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2019年9月17日のニュース