キーワードは「64」 日本代表スクラムの鍵はスパイクにあり

[ 2019年9月17日 20:51 ]

スクラム練習を行う日本代表のFW陣
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 キーワードは「64」?

 ラグビー日本代表は17日、W杯開幕戦のロシア戦(20日、味スタ)に向けて東京都内で屋外練習を行った。報道陣に公開された冒頭15分間でFW勢はラインアウトを入念に確認したが、その後は2日連続でスクラムを練習。午後に取材に応じた長谷川慎スクラムコーチは「(6日に対戦した)南アフリカは世界トップクラスのスクラム。選手に対して“おまえたちもできるよ”と十分言っているが、あの試合を通じてしっかり自信を付けたと思う」と話した。

 南ア戦はマイボールスクラム9本を全て確保。一方で相手ボールスクラムではセットで前に出られ、そのままトライにつなげられるシーンもあったが、レフェリーのコールとともにフライング気味に相手が前に出てきたことが要因と、すでに分析はできている。力や技術だけでなく、レフリングとの相性も重要だけに、「いろんなシチュエーションを用意している」と課題修正も万全だ。

 対戦相手よりもFWの総重量が軽いことが多い日本代表。重要なのは8人が結束し、力を漏らさず同じ方向に押すこと。その上で大切になるのが、地面をスパイクのポイントでしっかりととらえることで、「ポイントの掛け方は凄く重要。64本、しっかりポイントを掛ける」と話す。8人計16本のスパイクの前方にある4つのポイントで、いつ何時もしっかりとグラウンドの芝をとらえることで、鍛え抜いた下半身や上半身の力を相手に伝えられる。

 ロシア戦でメンバー入りが見込まれるプロップ具智元(ホンダ)も「常に8人で押したい」と気合。ラグビーのだいご味と言えるパワープレーを制し、開幕戦をものにする。

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2019年9月17日のニュース