比奈、今季最高2位発進 憧れの藍さん冠大会から同じ道へ

[ 2019年6月14日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 宮里藍サントリー・レディース第1日 ( 2019年6月13日    兵庫県 六甲国際GC=6511ヤード、パー72 )

好スタートの新垣(右)は、比嘉とハグ(撮影・井垣 忠夫)
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 全米女子オープン帰りの新垣比菜(20=ダイキン工業)が7バーディー、1ボギーの66を出し、首位と1打差の好スタートを切った。ラウンド中にショットを修正、24パットと得意のパッティングもさえ今季最高位発進。黄金世代3人目の複数勝利を狙う。イ・ミニョン(27=韓国)が65を出し首位。鈴木愛(25=セールスフォース)、イ・ボミ(30=韓国)ら4人が2打差の3位で続いた。

 ケガの功名だ。10番から出た新垣は出だしからショットが不安定。16番パー3ではパーオン失敗でボギーが先行した。18番パー4でも第1打を左のラフに曲げた。しかも爪先下がり。だが、スタンスを構えた時にぴんときた。「脚を意識的に固定したらいい感触になった」。テークバックで右脚が動く悪癖が必然的に修正され、難しいライにもかかわらず、ピン上10メートルに2オンした。それを得意のパットを生かして沈めると、後半はボギーなしで5バーディー。2位発進に「ショットが全然当たらなくて今日はヤバいなと思ったんですけど…」と笑った。

 2週前の全米女子オープンでメジャーに初挑戦した。「私はスピン量が多くないからグリーンが硬くて、オーバーすることが多かった」と反省したが、予選を通過し、34位フィニッシュ。米ツアーへの憧れは強く、「英語は全然話せないんですけれど、あの雰囲気は楽しいなと思いました」と刺激を受けて帰国した。

 開幕戦で2位に入るなど、11試合でトップ10入りは5度。黄金世代の一人として、十分な活躍をしているが、「米ツアーに行くなら賞金女王を獲るぐらいの活躍をしないとダメですよね」と高いノルマを設定している。世界で活躍した、同郷で憧れの宮里藍さんがアンバサダーを務める今大会。今季初勝利で優勝賞金1800万円を手にすれば、決して夢物語ではない。

 「まだショットに不安があるから心配ですけれど、今日で貯金ができたのでちょっと気楽に回れると思う」
 どこまでも謙虚に、でも目指すはトップ。今季最高位発進を無駄にはしない。

 《ミレニアム世代2人が(69)》ミレニアム世代の2人がそろって69を出し、13位と上々のスタートを切った。ボギー先行から巻き返した安田は腰痛を抱えながらも、フェアウエーを外したのは2回だけ。安定したゴルフを展開し「パー5で落としたけれど、その分取り返せた」と納得した。出場した4試合連続でベストアマチュアを獲得している古江は「予選通過が一つの目標」と無欲を強調した。

 ▼7位菅沼菜々 1つ上は黄金世代、1つ下はミレニアム世代で私たちはいないので…より頑張りたいと思う。(プロ転向2年目の“谷間の世代”が5バーディー、1ボギーで好発進)

 ▼13位成田美寿々 初日にしてはいい滑りだしだった。日に日にバーディー数が増えるようにアグレッシブにいきたい。(16番でダブルボギーを叩くも、大会連覇へまずまずのスタート)

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