男子フルーレ 敷根が初優勝!鮮やか逆転劇

[ 2019年6月14日 05:30 ]

フェンシング アジア選手権第1日 ( 2019年6月13日    千葉ポートアリーナ )

男子フルーレ個人で優勝し、胴上げされる敷根
Photo By 共同

 個人戦の2種目が行われ、男子フルーレは17年世界選手権銅メダリストの敷根崇裕(21=法大)が、決勝で香港選手を15―13で下して初優勝した。日本勢の同種目制覇は15年大会の太田雄貴(現日本協会会長)以来。女子サーブルは田村紀佳(27=旭興業)が2位だった。

 ポイントを重ねても静かに試合を進めていた敷根が、優勝を決めると歓喜の雄叫びを上げた。15年大会の太田雄貴以来となるアジアの頂点。日本のチームメートに胴上げされた21歳は、「頑張りました!そんな感じです。みんなが応援してくれている実感があって、伸び伸び気持ち良く試合ができた」と笑みを浮かべた。
 17年世界選手権で銅メダルを獲得しながら、世界ランクは42位にとどまる。準決勝で同学年のライバル・西藤を下すと、決勝では世界9位と格上の香港選手に6―10とリードを許したものの、「自分を信じようと思った」と鮮やかに逆転。世界選手権のメダルは無造作にバッグに入れていたため帰国時に破損したが、アジアの金メダルは大切そうに見つめていた。

 《田村あと一歩》女子サーブルで18年アジア大会銅メダルの田村は、初優勝に届かなかった。韓国選手との決勝は3―0と序盤にリードを奪ったものの、8―8から6連続得点を許して万事休す。「最後は悪い部分が出て負けてしまった」とうなだれた。16日には団体戦が行われる。「そこが一番、チームにとって重要な試合。優勝目指して頑張りたい」と力を込めていた。

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2019年6月14日のニュース