今秋来日のラプターズが初優勝 カナダのチームによるファイナル制覇はNBA史上初。MVPはレナード!

[ 2019年6月14日 13:22 ]

優勝トロフィーを手にするラプターズのレナード(AP)
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 NBAファイナルは13日、カリフォルニア州オークランドで第6戦を行い、ラプターズ(東地区)が114―110(前半)で地元のウォリアーズ(西地区)を下して4勝2敗。チーム創設24シーズン目、プレーオフ進出11回目で悲願の初優勝を果たした。MVPはファイナル6戦合計で171得点をマークしたカワイ・レナード(27)が受賞。レナードはスパーズ時代の2014年にも選出されており、違うチームで2度ファイナルでMVPとなったのは、カリーム・アブドゥルジャバー(バックス&レイカーズ)、レブロン・ジェームズ(ヒート&キャバリアーズ)らを含めて史上3人目となった。

 ラプターズの本拠地はカナダのトロント。NBAのファイナルは今季で73回目だが、米国以外を本拠にしているチームが王座を獲得したのはこれが初めて。カナダに本拠を置いている北米4大スポーツのチームが優勝したのは、1993年のブルージェイズ(大リーグ=トロント)とカナディアンズ(NHL=モントリオール)以来、26年ぶりとなった。ラプターズは今秋のプレシーズン・ゲームの「ジャパンゲームズ(10月8日、10日)」でロケッツと対戦。NBA王者が同一年度に来日するのもこれが初めてとなった。

 第6戦ではカイル・ラウリー(33)とパスカル・シアカム(25)が26得点、カワイ・レナード(27)が22得点をマーク。ドラフト外入団で3季目のガード、フレッド・バンブリート(25)は第4Qに3本の3点シュートを決めて22得点を稼ぎ、接戦をものにして初の王座獲得に貢献した。

 ウォリアーズは第3Qまで30得点を挙げていたクレイ・トンプソン(29)がこのクオーターの残り2分22秒、速攻からダンクにいった際にラプターズのダニー・グリーン(31)の反則を受け、このあと着地で左膝をひねってもん絶。いったんロッカールームに下がろうとしたあとUターンし、与えられたフリースローは2本決めたが、肝心の第4Qを前にして松葉杖をついてアリーナをあとにした。第5戦ではケビン・デュラント(30)が1カ月ぶりとなった復帰初戦で右足のアキレス腱を断裂して再び離脱。そして第6戦では過去3回の優勝に貢献してきたトンプソンまで失う結果となった。

 トンプソンを欠いたウォリアーズはリードを9回奪うなど最後まで奮闘。第4Qの残り18・5秒、この日21得点のステフィン・カリー(31)がフリースローを2本とも決めて110―111と1点差に迫った。そしてディフェンスでプレッシャーをかけ、グリーンにターンオーバーを誘発して再び攻撃権を握った。残り9・6秒からのプレーで選択したのはカリーの3点シュート。スローインからドレイモンド・グリーン(29)を経由したボールは、ディマーカス・カズンズ(28)のスクリーンを生かして右45度に回り込んだカリーに渡ったが、ボールはリングに跳ね返り3連覇の夢はこの瞬間に消え去った。

 ラプターズの先発には誰1人、ドラフトでトップ10以内で指名された選手はおらず、ベンチ・プレーヤーとして大活躍したバンブリートにいたってはドラフト外の選手。NBAの頂点にたどり着いた要因は選手の頑張りだけではなく、埋もれた好素材を磨き上げたフロント陣の働きにもあった。

 レナードはオフにFAとなるため、プレーオフ開幕前から移籍先が注目されていたが、ラプターズで優勝したことで契約を更新してチームに残留する可能性も大。来日への期待がますます高まる“クライマックス”となった。

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