大坂 まさか3回戦敗退…格下42位にストレート負け

[ 2019年6月2日 05:30 ]

テニス全仏オープン第7日 ( 2019年6月1日    パリ・ローランギャロス )

<全仏オープン第7日>シニアコバ(右)にストレートで敗れ全仏の舞台を去る大坂なおみ(撮影・小海途 良幹)
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 女子シングルス3回戦で、第1シードの大坂なおみ(21=日清食品)は世界42位のカテリナ・シニアコバ(23=チェコ)に4―6、2―6で敗れた。日本女子で04年の浅越しのぶ以来の16強入りを逃し、昨夏の全米、1月の全豪に続く4大大会3連覇も消滅した。男子シングルスで第7シードの錦織圭(29=日清食品)は2日の4回戦で世界38位のブノワ・ペール(30=フランス)と対戦する。

 そそくさと荷物をまとめ、大坂が足早にコートを後にした。苦手のクレーコートで2年連続の3回戦敗退。15年のS・ウィリアムズ以来の4大大会3連覇が消滅し「とてもがっかりしている。世界1位で臨む4大大会で、全てが新しいことばかりだった。負けたので家に帰らなければならない。ごめんなさい」とため息をついた。
 詰めが甘かった。第1セットの1ゲームは今大会で初めて最初のサービスゲームをキープ。立ち上がりに苦しんだ1回戦のシュミエドロバ(スロバキア)、2回戦のアザレンカ(ベラルーシ)戦との違いを見せたが、勢いに乗れない。

 相手のシニアコバはダブルスの世界1位で昨年の4大大会女子ダブルスで全仏オープンとウィンブルドン選手権を制した技巧派。第2、第6、第10ゲームはブレークポイントを握りながら、淡々と自分のプレーに徹する相手に奪われた。第2セットは第5、第7ゲームで連続ブレークを許して万事休す。ブレークポイントを握った回数は相手の6を上回る7。だが、1度も奪えず、逆に自身のサービスゲームは3度も失った。

 1月の全豪後は世界ランク1位に就き、重圧とも闘ってきた。今大会前には4人にトップを明け渡す可能性があったが、31日の時点ですべての対象者が姿を消したため、今大会後も世界1位を維持することが確定。これで緊張の糸が切れたのか、逆転劇を演じた1、2回戦の粘りは見られなかった。開幕前には「1年で全ての4大大会で優勝できたらクールだわ」と語っていたが、グランドスラム初優勝からの3連覇という前人未到の挑戦は、あっけなく幕を閉じた。

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