京産大追い上げ及ばず 慶大のモールに沈む

[ 2018年12月16日 18:05 ]

第55回全国大学ラグビー選手権3回戦   京産大25―43慶大 ( 2018年12月16日    金鳥スタジアム )

<慶応大・京産大>試合に敗れ、涙を見せる京産大の選手たち(撮影・後藤 大輝)
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 後半の反撃は成長の証だった。慶大のカウンターアタックに手を焼いて12―21とリードされた前半から一変、京産大がハーフタイムを挟んで息を吹き返した。PGとラインアウトからのモールでトライを奪い、20―21と1点差まで詰め寄った。

 ムロオ関西リーグ最終戦は、天理大に12―14と競って折り返しながら、後半に一方的にやられて12―70で敗れた。屈辱的大敗から3週間。ロック上田克希主将は「セットプレーにこだわった。それとディフェンスで圧倒しようと、意識してきた」と自分たちの武器を磨いて、全国大学選手権の初戦となる3回戦に臨んでいた。

 その取り組みが形になって表れた矢先だった。後半20分と25分に続けてラインアウトからのモールでトライを奪われ、一気に離された。武器とするプレーで押され、万事休す。試合全体を見ても、モール、スクラムが機能しているとは言いがたい状況で、「セットプレーにこだわってやってきたけど、うまくいかなくてペースを逃がしてしまった。得点を取られる形になった」とうなだれた。

 2年連続の初戦敗退。主将は「勝つところで勝つ。取れるところでトライを取れるチームになってほしい」と、後輩にエールを送った。肉薄しながら敗れたこの敗戦を糧にしてほしいと願っていた。

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2018年12月16日のニュース