早大 初制覇へQB柴崎“走りま宣言”16日甲子園ボウル

[ 2018年12月16日 05:30 ]

甲子園ボウルに向け、甲子園球場で調整する早大QB柴崎(撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 まさかの“走りま宣言”だ。16日のアメリカンフットボールの甲子園ボウルで初の大学日本一を目指す早大が決戦前日の15日、阪神甲子園球場で練習を公開。オフェンスのキーマンQB柴崎哲平(3年)は、大胆にも自分のランを完全に封印することを明言した。

 会見のラスト。「正直に言います」と切り出した司令塔の続けた言葉は刺激的だった。「本当はリーグ戦で隠して、ここでいきなりランを出そうと思ったけど、明日は走りません。みんなからも“走るな”と言われているので」。冗談めいた口調でも、表情は真剣だ。アメフトは戦術のスポーツ。できるだけ手の内を隠すのが定石といえる。一流の陽動作戦か、それとも…。本音は別の場所にある。

 「自分が弱いところ(ラン)で勝負しても仕方ない。パスで日本一に導きます」。リーグ戦で949ヤードを稼いだ左腕に対する自信は大きい。たとえ柴崎が走らなくても、リーディングラッシャーのRB元山伊織、パワーランナーの片岡遼也(いずれも4年)と地上戦のスペシャリストが後ろに控える。5度目の挑戦で目指す初めての頂点。不敵なタクトで、青い壁を打ち破る。

続きを表示

2018年12月16日のニュース