奥原 決勝進出 茜に雪辱、高精度ストロークで連覇阻止

[ 2018年12月16日 05:30 ]

バドミントン ワールドツアーファイナル第4日 ( 2018年12月15日    中国・広州 )

バドミントンWTファイナル第4日 女子シングルス準決勝 山口と対戦する奥原
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 各種目の準決勝が行われ、女子シングルスで3年ぶりの優勝を目指す奥原希望(日本ユニシス)は2連覇を狙った山口茜(再春館製薬所)を2―0で破り、決勝へ進んだ。男子シングルスで桃田賢斗(NTT東日本)は孫完虎(韓国)に2―0で快勝。女子ダブルスは16年リオ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)が決勝に進んだが、世界選手権を制した永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)は韓国ペアにストレート負けした。男子ダブルスの遠藤大由、渡辺勇大組(日本ユニシス)は2―0でデンマークのペアに勝った。

 最も信じる武器で日本人対決を制した。約2週間前の全日本総合選手権女子シングルス決勝で山口に屈した奥原が雪辱。精度の高いストロークでラリー戦を制した。思い描いた通りの快勝に「(ラリー戦を)受けて立って同じ土俵で勝負しようと思っていた。凄く楽しかった」と気持ちよさそうだった。

 スピードと攻めに重点を置いたことがミスにつながった前回の反省を生かした。山口はラリーで我慢して攻撃に移る課題に取り組んでおり、互いにコートの奥に打ち合う流れに。しかし大きな展開では奥原に一日の長があった。絶対の自信を持つストローク戦から一足早く仕掛け、得点を重ねた。

 第1ゲームは14―14に追い付かれても慌てずに突き放して先取し、第2ゲームは10―11からライン上にシャトルが落ちる好ショットなどで6連続得点して押し切った。守りも堅く、山口は「(攻撃の)チャンスがなかったのかもしれない」と完敗を認めた。

 昨年大会を右膝の故障で欠場するなど、ケガに苦しんだ時期を乗り越え、東京五輪を見据えて高め合うライバルとの対決を制した。「新たな学びを得られた」という一年の締めくくりとなる決勝で、リオ五輪や世界選手権で何度も顔を合わせた宿敵プサルラ(インド)と顔を合わせる。

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