元貴乃花親方 1カ月ぶりに元弟子らと対面「九州場所では奮闘しないと」とエール

[ 2018年11月3日 19:18 ]

炭坑節まつりに訪れた貴公俊(左)に声をかける元貴乃花親方の花田氏(奥)。右は隆の勝
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 日本相撲協会を退職した元貴乃花親方(元横綱)の花田光司氏(46)が3日、福岡県田川市内で催された「炭坑節まつり」に参加し、貴乃花部屋から千賀ノ浦部屋へ移籍した小結・貴景勝(22)、十両・貴源治(21)ら元弟子らと対面した。

 元弟子らは10月2日に千賀ノ浦部屋に引っ越しており、再会するのは、ほとんどが約1カ月ぶり。その間は力士らと連絡を取り合うことはなかっただけに、「そんなに変わっていなかった。元気そうだった」と再会を喜んでいた。午後からは千賀ノ浦親方(元関脇・隆三杉)、幕内・隆の勝(23)らも合流したが、元横綱・日馬富士の傷害事件を巡る訴訟を取り下げた幕内・貴ノ岩(28)は姿を現さなかった。

 花田氏は昨年まで九州場所の宿舎を田川市内に構えており、「たがわ魅力向上大使」も務めている。「炭坑節まつり」の開会式では「この炭鉱の街で栄えた田川、そして長屋の文化、今日本に少なくなってきた家族の絆、大切なこの街の礎があると思っております。これからも田川に携わっていきたいと思います」とあいさつ。その後は来場者に餅をまいたり、支援者が出した露店で綿菓子を作った。「今日から綿菓子担当ですよ」と笑わせるなど、終始笑顔だった。

 元弟子の指導は全て千賀ノ浦親方に託した。現在は元弟子と距離を置きながら、活躍を期待している。「とにかく九州場所では奮闘しないと。暴れるくらいに」とエールを送った。東京都江東区の旧貴乃花部屋は力士がいなくなっても土俵を残しており、「(土俵は)弟子を育ててきたという根幹部分。そこが基礎」という。相撲協会を去っても、花田氏が相撲に育てられたということは変わらない。今後の活動について「何かしら子供の育成に携わっていきたい。元力士として伝えられることを伝えたい」と話した。

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