錦織 4年ぶり8強でファイナル出場当確 トップ10にも復活

[ 2018年11月3日 05:30 ]

男子テニス マスターズ・パリ大会 ( 2018年11月1日    パリ )

マスターズ・パリ大会 シングルス3回戦でアンダーソンを破り、8強入りを果たした錦織
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 シングルス3回戦で世界ランキング11位で第10シードの錦織圭(28=日清食品)が、世界6位で第7シードのケビン・アンダーソン(32=南アフリカ)を6―4、6―4で破って4年ぶりの8強入りを決めた。年間成績上位8人によるATPツアー・ファイナル(11日開幕、ロンドン)出場に当確ランプをともすと同時に、1年2カ月ぶりのトップ10返り咲きが確定した。

 復活の物差しはいろいろあるが、ランキングの数字だけを見るならばここで錦織の復活がかなった。復帰シーズンでのトップ10返り咲きに、錦織は「本当に長い道のりだった。第一の目標をクリアできた」と感慨に浸った。

 昨年8月に右手首を負傷して長期離脱、同9月には3年ぶりにトップ10から陥落した。今年2月の復帰直後は痛みも残り、4月には世界39位まで後退。「序盤は気配もなかった」という状況から巻き返した。3回戦でも4日前の経験を生かし雪辱を果たした。エルステバンク・オープン決勝で敗れたアンダーソンに対し、開始直後のゲームをブレーク。「第1ゲームが全てだった」と流れをつかむと、4日前には手も足も出なかった強力サーブを「大事なところで読みが当たった」と自信を持って対応した。

 デルポトロの欠場が濃厚な最終戦の出場権争いでも9番手以内が確定し、2年ぶり出場が濃厚。復活のシーズンはまだ続きそうだ。

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