金寅敬 比菜が「凄い球打ってない」、世界最高峰生き抜く普段着プレー

[ 2018年11月3日 10:30 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第1日 ( 2018年11月2日    滋賀県 瀬田GC北C=6659ヤード、パー72 )

TOTOジャパンクラシック第1日 18番、サードショットでグリーンを狙う金寅敬(撮影・成瀬 徹)
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 【ココが凄いよ海外勢(5)】今大会初出場の新垣比菜(19=ダイキン工業)は日没まで練習場に居残り、ただ一人ボールを打っていた。

 「一緒に回って恥ずかしくなりました。特別凄い球を打っているわけじゃないんですけど、ゴルフってそうやってやるんだなあと思いました」。首位に4打差の15位とまずまずのスタートを切った黄金世代の担い手が羞恥心を感じたゴルフ。首位に1打差の2位から逆転優勝を狙う金寅敬(30=韓国)は決して特別なことはしない普段着のゴルフで世界最高峰の舞台を生き抜いてきた。

 ドライバーの平均飛距離246・55ヤード(125位)

 フェアウエーキープ率73・59%(52位)

 パーオン率71・15%(35位)

 平均パット数1・79(34位)

 各部門とも特筆すべき数字はないが、世界ランクは13位。昨夏には全英女子オープンで悲願のメジャー初優勝を果たした。「雨、風、寒さ…条件が悪くなればなるほど私には有利。その日の自分を知り、何を中心にゴルフを組み立てるか。背伸びは禁物」。スタート時8度だった気温が午後には17度に。途中ダウンを脱ぎ捨てノースリーブになる選手も出た激しい寒暖差を味方に7バーディーを量産した。金寅敬のこの日の勝負クラブは3本のユーティリティー。160〜180ヤードまでの距離を10ヤード刻みで打ち分ける正確なショットは新垣には衝撃だった。

 一日に四季があると言われる英国のメジャー覇者。2日目のコンディションにどう対応するか、注目だ。

 ◆金 寅敬(キム・インキョン)1988年6月13日生まれ、韓国出身の30歳。タイガー・ウッズに憧れて9歳からゴルフを始める。アマチュア時代は03、04年に韓国ナショナルチーム入り。08年3月プロ転向。08年のロングス・ドラッグス・チャレンジで米ツアー初優勝。米ツアー通算7勝。うちメジャー1勝。17年にはツアー3勝を挙げ、世界ランク7位に。1メートル60。

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