羽生 GP初戦へ万全、フリーで世界初高難度ジャンプ決める!

[ 2018年11月3日 05:30 ]

フィギュアGPシリーズ・ヘルシンキ大会 SPに向け練習する羽生(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートのGPシリーズ第3戦、フィンランド大会の男子ショートプログラム(SP)は3日にヘルシンキで行われる。今季GP初戦の羽生結弦(23=ANA)は2日、本番会場で最終調整。フリーで挑む予定の4回転トーループから3回転半を跳ぶ高難度の連続ジャンプに2度成功した。また、ペアのSPが行われ須崎海羽(18)、木原龍一(26)組(木下グループ)は46・22点で8位だった。

 前日に続いて公式練習に参加した羽生は精力的にジャンプを跳んだ。練習の序盤ではなかなか決まらなかった4回転ループは後半にはきっちり修正して3本着氷。さらに4回転トーループ―トリプルアクセル(3回転半)に2本挑んで、いずれも着氷した。成功すれば世界初となる高難度の連続技だが、100%の成功率だった。

 4回転トーループ―トリプルアクセルは今季初戦の9月のオータム・クラシックでも挑もうとしたが、最初のトーループが2回転になって、連続ジャンプにすることはできなかった。つなぎで足を踏み換えることから、規定で基礎点は0・8倍になってしまうとはいえ、大きな得点源になりうる武器。「欲張りなので、トーループの後はトリプルアクセルしかない」と今回も果敢に挑む予定だ。

 オータム・クラシックでは優勝したものの、スピンやジャンプでミスが相次ぎ、内容は低調だった。今回はSPでは前半に3つ集中していたジャンプのうち、4回転―3回転の連続トーループを後半に移す。フリーでは3つの連続ジャンプ全てを後半に組み込む。基礎点が1・1倍になる後半で得点を稼ぐ作戦で、勝負にこだわっていく。

 オータム・クラシック後の5週間は曲を通しての練習を数多く積んできた。「練習の段階で大変なところは何個かあったが、しっかりクリアできた」。大技を組み込んだ攻撃的な構成で今季のGP初戦に挑む。

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