江里菜 今季初首位スタート「パット入った」天国の恩人にVを

[ 2018年9月22日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第1日 ( 2018年9月21日    宮城県 利府GC=6534ヤード、パー72 )

ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第1日 2番、ティーショットを打つ原江里菜(撮影・西川祐介)
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 地元・東北高、東北福祉大出身の原江里菜(30=NEC)が5バーディー、1ボギーの68で回り、今季初めて首位発進した。今年6月に高校時代からの恩人が亡くなったことを告白。恩返しの今季初Vを目指す。首位4アンダーには“黄金世代”の小祝さくら(20=ニトリ)ら5人が並ぶ混戦模様となっている。

 今季初めてのトップスタートに、原は小さくうなずいた。高校と大学を過ごした杜の都で叩き出した68の好スコア。「調子がいいですね。とにかくパットが入っていた。いい感じです」と納得の表情を浮かべた。

 前半の3番で8メートルを沈めてバーディー先行。7番パー3でも約8メートルのバーディーパットを残したが、これを決めてスコアを伸ばす。最終18番は4メートルをきっちり沈めてバーディーフィニッシュ。「今日は取りこぼしをしなかった」と振り返った。

 今季の最高順位は5位。5月からは6戦連続の予選落ちを喫するなど不調に苦しんだ。そんな6月、高校時代からの恩人が60代の若さで亡くなったという知らせを聞いた。「高校のときから、お世話になっている方。可愛がってくれた“お父さん”だった」と明かす。

 例年、今大会中は毎晩のように食事を共にしていた。大会前には墓参りに出向いたといい、「いつもの仙台とは違う仙台っていう感じ。寂しいです」。だからこそ、より一層ゴルフに集中した。「前週から調子が良くて、ゴルフに集中できて。そういう意味で、イメージ通りのスタート」と話した。

 優勝となれば15年8月以来、約3年ぶり。前週、仲のいい香妻が初優勝したことも刺激になっているようで「その方のためにも頑張りたいし、先週はこっちゃん(香妻)が勝ったりして流れを感じている」。思い出の地で、恩返しの優勝を果たすつもりだ。

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2018年9月22日のニュース