稀勢 607日ぶり白鵬戦は完敗、無言貫く 鶴竜戦で意地見せる

[ 2018年9月22日 05:30 ]

大相撲秋場所13日目   ●稀勢の里―白鵬◯ ( 2018年9月21日    両国国技館 )

稀勢の里(奥)を寄り切りで下す白鵬(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 横綱昇進を確実にした昨年初場所千秋楽以来、607日ぶりの白鵬戦。同じ横綱となっての初めての対戦で、稀勢の里は先輩横綱に完敗した。支度部屋では報道陣の質問に答えることはなかった。

 名古屋場所前には白鵬と1年4カ月ぶりに稽古する機会があった。2勝8敗と圧倒されたが「目覚めた気がする」と話した。その後の稽古では目に見えて力強さが戻っていった。復活を後押ししてくれた先輩横綱に恩返しするチャンスだったが、力強さを見せる前に勝負がついた。

 左四つになれなかったことが敗因の一つだが、簡単には十分な形にさせてくれる相手ではない。審判長を務めた藤島審判部副部長(元大関・武双山)は「どうやってそういう(左四つの)形になるか。左をこじ入れていくか、右上手を取りにいくか。いろんな立ち合いを稽古でやるしかない」と指摘した。

 新横綱だった昨年春場所では日馬富士、鶴竜に敗れており、これで横綱同士の対戦は3戦全敗となった。14日目は鶴竜戦。簡単には引き下がれない。

続きを表示

この記事のフォト

2018年9月22日のニュース