阿武咲 待ってろ阿炎!「アイツの活躍がうらやましかった」復活の十両優勝

[ 2018年5月27日 15:56 ]

大相撲夏場所千秋楽 ( 2018年5月27日    両国国技館 )

 十両筆頭・阿武咲(21=阿武松部屋)が3敗で並んでいた十両14枚目の剣翔(26=追手風部屋)をはたき込みで破り、12勝3敗で初の十両優勝に輝いた。

 突っ込んで左おっつけから右ののど輪。阿武咲は「いつも通り、落ち着いて取れました」と振り返った。十両2枚目・琴恵光(26=佐渡ケ嶽部屋)が敗れ、勝った方が優勝という一番で平常心を貫いた。

 初場所で右膝に重傷を負い、途中休場。春場所は全休した。「出られなかったときは本当に悔しかった。その時期にしか生まれない感情、そのときしかできなかったことがあった」と回顧する。「初心に帰るということ」。負傷から復帰した場所で最高の結果を残し「素直にうれしいです」と繰り返した。

 相撲教習所時代から一緒に歩んできた前頭2枚目・阿炎(24=錣山部屋)の活躍にも刺激を受けた。横綱・白鵬(33=宮城野部屋)を破ったときには「うらやましかった」と本音。自らが過去に横綱戦で勝ったときは阿炎が悔しがっていたと明かし、「今場所は自分が味わってあいつの気持ちがわかりました」と笑った。幕内復帰が決定的な来場所では大事な盟友との再戦の可能性も浮上。「自分のいいところを磨いて上を目指す」と意気込んだ。

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2018年5月27日のニュース