【玉ノ井親方 視点】鶴竜 変則的なもろ差しで勝負あり

[ 2018年5月27日 09:16 ]

大相撲夏場所14日目 ( 2018年5月26日    両国国技館 )

<大相撲夏場所>栃ノ心(手前)をすくい投げで下し1敗を守った鶴竜(撮影・三島 英忠)
Photo By スポニチ

 栃ノ心は焦ったね。立ち合いで当たって左上手を取ったけど、その位置がちょっと深かった。13日目の正代戦でまわしを取れずに敗れたこともあって、早く自分の形に持っていこうと気がはやったんだろうね。鶴竜に下手で振られてもろ差しを許し、相手十分の形に持ち込まれた。肩越しの上手では腕力のある栃ノ心でも、どうしようもない感じだった。

 鶴竜は変則的なもろ差しで、やっぱり相手の懐に入るのがうまい。これで単独首位。白鵬との一番は右の相四つになると思うよ。ただ、白鵬は本調子ではない。逸ノ城に上手を取られて、攻め込もうとしたところを逆に攻め返された。相手に取られたくない相撲を取られた印象。鶴竜はもろ差しでも入れるし、横からの相撲もうまい。ここに来て、力の出る形で相撲が取れているよね。(元大関・栃東)

続きを表示

2018年5月27日のニュース