笠 賞金動機に5位浮上、“姉貴分”古閑のハッパに5バーディー

[ 2018年5月27日 05:30 ]

女子ゴルフツアー リゾートトラスト・レディース第2日 ( 2018年5月26日    兵庫県 関西GC=6569ヤード、パー72 )

15番でティーショットを放つ笠りつ子(撮影・井垣 忠夫)
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 通算5勝の笠りつ子(30=京セラ)がボギーなしの5バーディーで回り、20位から通算7アンダーの5位に浮上した。故郷・熊本の先輩、古閑美保(35)に「執念が足りない」と、大会前にハッパをかけられた効果が表れた。小橋絵利子(30=フリー)ら3人が通算9アンダーで首位。トップから3打差以内に13人がひしめく大混戦になった。

 プロは稼いでナンボだ。姉貴分にハッパを掛けられて原点に戻った笠が、スコアを5つ伸ばした。

 「全て良かったです。何事もなく終わりました」

 1、2番で連続バーディー。以後もフェアウエーとグリーンを捉えた。7番は残り65ヤードの第3打を1・5メートルに付けてバーディー。大きな歓声が響いた。前週は初日2位から失速し51位。最終日の翌日。最も心を許せる熊本の先輩、古閑と都内に足を運んだ。シミュレーションゴルフで楽しみながら掛けられた言葉に、ハッと気付かされた。

 「執念が足りないと言われました」

 携帯電話の待ち受け画面は札束の画像にしている。年間獲得賞金で1億円を達成するために始め、16年に大台を突破した後も替えていない。賞金こそがモチベーション。「私にはそれしかない」と言う。今季はトップ10が1度と影を潜めていたが、気持ちが入って目覚めた。首位とは2打差。「焦らずに自分のリズムでいきたい」と今季初Vへ気を引き締めた。

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2018年5月27日のニュース