小達“先生”1差好スタート 宝塚の長女に負けじ「優勝狙う」

[ 2018年5月27日 05:30 ]

スポニチ共催第6回マイナビシニア&レディースカップ第1日 ( 2018年5月26日    千葉県藤ケ谷CC=男子6884ヤード、女子レギュラー6391ヤード、女子レジェンズ5829ヤード、いずれもパー72 )

マイナビシニア&レディースカップ第1日 9番、第3打を放つ小達(撮影・沢田 明徳)
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 男女プロが同組で回る混合戦で行われ、今季シニアデビューしたスポニチ本紙ゴルフ天国の“先生”小達敏昭(50=OGGC)が、71で回り1打差の6位と好スタートを切った。宝塚歌劇団の長女・風間柚乃が順調に階段を上っていく中、父も負けじと01年JCB仙台以来の“優勝”に挑む。加瀬秀樹(58=アイテック)、柴田香奈(21=イーストウッドCC)ら5人が2アンダーの70で首位に立った。

 同伴競技者の“謎の美女”祥子(33)が目を丸くしていた。「飛びますね!!化け物みたい」。12番パー5。小達が放ったドライバーショットは曇天を切り裂き、推定飛距離350ヤードをマークした。続くピンまで175ヤードの第2打を8Iで右手前2・5メートルに乗せ圧巻のイーグル奪取。「今日は自分のプレーよりも、同伴のアマチュアの方にうまくレッスンできればいいなと思っていました。自分のプレーにはあまり時間をかけませんでした」と振り返るが、その後も手堅くスコアをまとめ首位に1打差の6位と絶好の位置につけた。

 13年のツアー予選会以来、5年ぶりの競技復帰。4月のノジマチャンピオンカップ箱根でシニアデビュー(28位)したものの、実は昨年10月に体調を崩し、クラブを握って練習ができるようになったのは2月からだった。レギュラー時代は数々のドラコン大会で優勝。しかし、体調不良の影響で下半身を鍛えられなくなり、スイングのバランスを崩した。

 体に負担がかからない打ち方を習得するため動画サイトでリッキー・ファウラーやセルヒオ・ガルシア、女子のパク・ソンヒョンら海外選手のスイングをチェックし研究。「みんなに共通しているのは肩に力が入っていないこと。自分は今まで力任せにヘッドをクラブにぶつけていただけ。それをダウンスイングで低くクラブを下ろして、低くフォローを出すようにしてから球筋も飛距離も安定するようになりました」と成果を明かす。

 発奮材料もある。宝塚歌劇団月組に所属する長女・風間柚乃(ゆの)が3月の新人公演で主役に抜てきされ、大作「エリザベート」で主要キャストのルドルフ役を務めることになった。女優の故夏目雅子さんのめいの重圧をはねのけ、着実にステップアップしていく娘から大きな刺激を受けている父は、最終日に向け「親も負けてられませんから。優勝を狙っていきます」と意気込みを語った。

 ▽競技方法 男女プロ各1人、アマ2人の4人1組でラウンド。男子はシニア、女子はレジェンズ(シニア)、レギュラーが参加。プロは2日間36ホールストロークプレーの個人戦。異なる3つのティーマークを使用するが、成績、賞金は共通。1位が複数の場合は最終日18番ホールからのカウントバック方式で優勝者を決める。

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