小平 父との登山で鍛えた脚力 ソフトボール投げは長野3位の56メートル

[ 2018年2月14日 22:03 ]

スピードスケート女子1000メートル、銀メダルの小平(右)と銅メダルの高木美(中央)(奥は金メダルの モルテルス)
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 スタンドで観戦した小平の両親も感無量だった。母・光子さん(62)は「私の方が力が入って、体がぽっぽしてました。ホッとしてます」と安堵し、父・安彦さん(62)は「幸せです。こんな思いをさせてくれて親孝行ですね」と喜んだ。

 3歳から安彦さんにスケートを教わり、翌年には地元・茅野市の保育園100メートルの部で優勝。小学生になると朝5時に起き、父が「晴れているから山登ろう」と言って40分離れた八ケ岳の登山口から山頂を目指したこともある。父は「抜かれるのが嫌で大人より速いスピードで登っていた。親子の絆を深めようと思って」と当時を懐かしむ。ソフトボール投げは小6で56メートルを記録して長野県3位。自宅周辺もよく走っていた。

 実家の庭の畑では、サツマイモや野沢菜、米などを栽培。飼育した烏骨鶏が生む卵でつくった光子さんの手料理が体をつくった。「“お母さんが作った野菜はおいしい”と言ってくれます。自然の中で育った子。実家に帰ると“このにおい大好き”と言っていました」。銀メダリストは大自然の中で愛情たっぷりに育てられた。

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2018年2月14日のニュース