暁斗 悲願金へ出陣 鍵を握る“強風”「他の選手がけん制すれば有利」

[ 2018年2月14日 09:42 ]

平昌冬季五輪 ノルディック複合個人ノーマルヒル ( 2018年2月14日 )

平昌五輪ノルディック複合公式練習で飛躍する渡部暁
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 ノルディックスキー複合の渡部暁斗(29=北野建設)が14日、最初の種目となる個人ノーマルヒルに挑む。13日は公式練習が行われ、ジャンプは強風のため中断を挟みながら実施。3回目に102・5メートルを飛んで全体2位と、順調な仕上がりをアピールした。スピードスケート高木美やジャンプ高梨らがメダルを獲得し、「日本チームにいい流れが来ている。それに僕も乗っていけるようにしたい。まだ金メダルを獲っている人がいないので、第1号になれれば」と誓った。

 今季は絶好調だ。すでにW杯でシーズン自己最多の5勝を挙げ、個人総合は首位。金メダルに最も近い男として五輪本番を迎えた。これまでW杯個人総合は2位3度。14年ソチ五輪は個人ノーマルヒルで銀。シルバーコレクターと称されることも多く、五輪金メダルは悲願となる。

 強風が鍵となるが、ジャンプに関しては「風のせいにはしたくない。いいジャンプをすれば」と気にしていない。一方、距離の風の影響についても「大きな集団も単独で逃げるのも嫌。全部嫌になっちゃうけど、しっかりと自分で攻めたレースをしたい。他の選手が(風の影響で)けん制すれば、僕には有利」と前向きに捉えた。金メダル第1号に向け、大将格が出陣だ。

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