羽生「絶対勝てる」メインリンクで4回転5発!クリーン演技で連覇へ

[ 2018年2月14日 05:30 ]

平昌冬季五輪 フィギュアスケート男子

平昌五輪フィギュアスケート練習 「SEIMEI」の曲をかけて滑る羽生(撮影・小海途 良幹)
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 右足首の負傷から復活を期すフィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)が13日、江陵アイスアリーナの本番リンクで初練習を行った。前日のサブリンクの練習では跳ばなかった4回転ジャンプを計5本着氷し、復調をアピール。ジャンプ構成は難易度を下げる方針で「クリーンな演技」で男子66年ぶりの五輪連覇を目指す。16日にショートプログラム(SP)が行われる。

 羽生が本番モードに入った。前日のサブリンクの初練習では3回転半を1本跳んだだけの15分間の軽い調整だったが、メインリンクに入るとエンジンを全開。割り当てられた40分間をフルに使って計21本のジャン プを跳んだ。 報道陣の前で故障後初めての4回転ジャンプとなるトーループに挑むと、いきなりきれいに着氷した。続いて4回転サルコーも降りた。4回転ジャンプは計8本挑んで5本着氷。まずまずの成功率で「まだ調整段階でやっていないジャンプもある。非常に感覚はいい」と納得顔だった。

 フリーの曲「SEIMEI」をかけた際のジャンプ構成はトーループ2本、サルコー2本の計4本の4回転ジャンプを想定したものだった。既にオーサー・コーチはケガの原因となったルッツ回避の 方針を示している。負傷していた右足で踏み切るループは練習では不発で、羽生は構成に入れるかは明言を避けた。

 この日の4回転2種類4本のジャンプ構成だと、当初目指していた4種類5本の構成より基礎点は13点以上下がる。それでも15年のNHK杯、GPファイナルで世界最高を連発した際のジャンプ構成の基礎点より2点以上多い。羽生は「作戦が大事だと思っている。たくさんの選択肢がある。クリーンに滑れば絶対に勝てる自信がある」と力強く語った。

 五輪連覇のキーワードは「クリーン」だ。チェン(米国)らライバルは羽生より高難度のジャンプ構成で挑むのは確実だが、ミスなく滑れば演技点やジャンプなどの出来栄え評価の加点でカバーできると計算している。「クリーンに滑るプログラムを何にするかは、これから調子を上げ決めたい」。練習はあと2日。右足首の状態やスタミナを見極めながら最も有効なジャンプ構成を探っていく。

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