池田勇太4勝目へ独走態勢!マスターズへ弾み

[ 2010年11月21日 06:00 ]

18番、バーディーパットを決める池田勇太。10アンダーで単独首位をキープ

 賞金ランク4位の池田勇太(24=日清食品)が、今季4勝目に王手をかけた。男子ゴルフツアーのダンロップ・フェニックス第3日は20日、宮崎・フェニックスCC(7010ヤード、パー71)で行われ、単独首位で出た池田は70の通算10アンダーで回り2位との差を3打に広げた。2年連続で年間4勝以上を挙げればAON以来となり、逆転賞金王だけでなく、来年のマスターズ出場にも弾みがつく。石川遼(19=パナソニック)は、3バーディー、2ボギーの70で、通算2オーバーの33位に順位を上げた。

 連続ノーボギーが途切れ、意識するものは一層明確になった。「優勝以外に考えることはない。あとは表彰式にも出て、帰りの飛行機に間に合うかどうかだな」。3打差で首位を堅持した池田は自信たっぷりに笑った。
 初日から2日間ノーボギーで単独首位に立ち、この日もしぶとくパーを拾っていった。しかし、15番パー4でついに今大会初めてのボギー。花道左のセミラフから30ヤードのアプローチを4メートルショートして、パーパットもカップに蹴られた。先週から続く連続ノーボギーは54ホールで途切れたが「1日1個や2個のボギーは当たり前」と切り替え、最終18番パー5をバーディーで締めくくった。
 賞金ランクトップの金庚泰との差は約6100万円で、優勝賞金4000万円を獲得すれば逆転賞金王に望みがつながる。今季勝利数では石川や金庚泰を上回り、さらにジャンボ、青木、中嶋しか達成していない2年連続年間4勝にも手が届く。
 94年から4年連続で4勝以上したジャンボ以降記録は途絶えている。「自分でも凄いことだと思うし、そういうことをジャンボさんはやってきたんだなと感じる。自分もそれに近いことをやっていかなきゃいけない」と偉大な先輩たちに続く心構えはすでにある。
 今大会は世界ランク上位の海外招待選手も多く、世界ランクの配分ポイントも高くなる見込み。優勝すれば現在の55位からマスターズ出場圏内の50位以内にアップすることは確実で、日本ゴルフツアー機構の関係者も「優勝すれば出場は間違いない」と太鼓判を押す。今季4度目となる最終日最終組。過去3回はすべて優勝しており、V確率は100%。「まずはフェニックスでいかに頂点を獲るかだけを考える」と02年の横尾以来となる大会日本人Vを目指す。

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2010年11月21日のニュース