初V夢じゃない!吉田弓美子が8位浮上

[ 2010年11月21日 06:00 ]

18番、ラインを読む吉田弓美子

 女子ゴルフツアーの大王製紙エリエール・レディース第2日は20日、愛媛・エリエールゴルフクラブ松山(6442ヤード、パー72)で行われ、賞金ランク52位の吉田弓美子(23=イーグルポイントGC)は5バーディー、2ボギーの69で回り、通算5アンダーで8位に浮上した。賞金シード獲得ラインの51位に入るには9位タイ(2人まで)以内に入るのが絶対条件となるが、初優勝を目標に最終日に挑む。また、逆転での賞金女王へは残り2試合を連勝するしかない横峯さくら(24=エプソン)は首位と6打差の16位に後退した。

【第2R成績


 重圧など、どこ吹く風だ。ツアーフル参戦1年目の吉田が伸び伸びとシード権争いを演じている。「楽しんでやっているんですよ。この試合は今まで以上にやる気がみなぎります」。23歳の若さと勢いを前面に押し出して通算5アンダー。11位から8位へと浮上し、初のシード入りを視界にとらえた。
 現在、賞金ランクは52位。シード権が得られる51位とは約219万円差で今大会を迎えた。明暗が分かれる瀬戸際ながら、「土壇場に強い」と公言する通り、2日目も得意のアイアンが好調。13番で残り162ヤードから6Iで30センチに付けるなど、5バーディーのうち、3つを1メートル以内に付ける切れ味抜群のアイアンショットで奪った。終盤の14、17番のボギーは悔やまれるが、夏場から導入する長尺パターも安定。堂々、69をマークした。
 賞金ランク51位の浅間生江は、吉田より3歳上ながら大会前の前夜祭で一緒に写真を撮り、互いに健闘を誓い合うなど普段から「仲の良い」選手。だが、その浅間はこの日、予選落ち。9位タイ(2人まで)以内に入り、自分より賞金ランク下位の選手に抜かれなければシード獲得が決まるが、視線はそのはるか先を向いている。
 「シードというより、巡ってきたチャンスはもう少し高いところ。優勝争いを肌で感じてみたい。こそくに9位以内では、それこそ浅間さんにも失礼」。首位とは5打差。昨年のプロテストトップ合格者は大きな野望を胸に運命の最終日に臨む。

 ◆吉田 弓美子(よしだ・ゆみこ)1987年(昭62)4月28日生まれ、神奈川県相模原市出身の23歳。厚木北高1年で関東ジュニア連覇。09年プロテストでトップ合格し予選会で12位で今季の出場権獲得。昨季の獲得賞金は556万9780円でランク79位。今季最高はヨネックス・レディースの4位。1メートル64、62キロ。

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2010年11月21日のニュース