格下相手に苦戦も…伊達16年ぶりメダル確定

[ 2010年11月21日 06:00 ]

広州アジア大会、テニス女子シングルス準々決勝。ストレート勝ちでメダルを確定させたクルム伊達

 【広州アジア大会】テニスの女子シングルス準々決勝で、世界ランキング46位のクルム伊達公子(40=エステティックTBC)が同160位の李珍雅(韓国)を下し、優勝した94年広島大会以来16年ぶりのメダル獲得を決めた。「我慢強くプレーすることを心がけた」とホッと息をついた。

 第1セット、第2セットともに3―5とリードを許すなど、左利き特有のクセのある球に手を焼いた。さらにプレー中に携帯電話の音が鳴り響くなど集中しづらい状況。それでも、声を張り上げて自らを鼓舞し、2セットとも逆転で取った。
 1時間半後に始まったダブルスでは6度のマッチポイントを逃して第2セットを落とし、10点先取のマッチタイブレークの末に敗れた。ダブルスのメダル獲得はならなかったが、21日からはシングルスに集中できる。準決勝の相手は世界ランク72位の中国の彭帥。腰は「パンパンに張っている」状態で「完全アウェーの中で戦うことになる」と厳しい戦いは覚悟している。「メダルを確定させたからといって満足するわけではない。最終日を目指してやっている」。16年ぶりの金メダル獲得へ向け、ここからが正念場だ。

 ≪森田ミス連発≫クルム伊達のダブルスのパートナーの森田あゆみは大事な場面でストロークのミスを連発し、腰痛に苦しむクルム伊達を援護できなかった。先に行われたシングルス準々決勝でも世界ランキング69位のアマンムラドワ(ウズベキスタン)にフルセットの末に敗れて、個人戦のメダルはなし。試合後はショックのあまり、取材エリアに現れなかった。

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2010年11月21日のニュース