池田 AONに並んだ2年連続4勝!遼くんは33位

[ 2010年11月21日 14:50 ]

今季4勝目を挙げ、トロフィーを手に笑顔を見せる池田勇太

 男子ゴルフツアーのダンロップ・フェニックス最終日は21日、宮崎・フェニックスCC(7010ヤード、パー71)で行われ、首位スタートの24歳、池田勇太が6バーディー、1ボギーの66で逃げ切り、通算15アンダーの269で今季4勝目、ツアー通算8勝目を飾った。2年連続で4勝以上挙げるのは尾崎将司、青木功、中嶋常幸に続いて4人目。池田は賞金4千万円を加え、生涯獲得賞金を約3億1200万円とし、石川遼(当時18歳7カ月、54試合)に次ぐ2番目の56試合で3億円を突破した。この大会で日本選手が勝つのは8年ぶり。前週優勝の石川は71で通算2オーバーの33位。2位は2打差で目下賞金ランキング1位の金庚泰(韓国)。昨年優勝のエドゥアルド・モリナリ(イタリア)は4位、尾崎将とトム・ワトソン(米国)は38位だった。

 まさに絶好調だった。池田が今季ここまで最終日最終組でのプレーは3戦3勝で勝率百パーセント。その自信と勝負強さが「充実した66」をたたき出し、大会8年ぶりの日本人優勝を果たした。
 序盤からショットがさえ、2番で1・5メートル、4番からは2メートル、10センチ、2・5メートルにつけ、3連続バーディー。11番こそ3パットでボギーとしたが、12、13番で連続バーディー。終盤、金庚泰の猛追で1打差に詰め寄られたが、「リーダーボードを見ながら」安定感抜群のゴルフを展開。「粘ってよく耐えしのいだ」と自画自賛した。
 「うれしい」とは言わず、勝利をかみしめた。「オレのあこがれの人(尾崎将)が3連覇。日本人は2002年以来、勝っていない。優勝選手に(ウッズら世界に)名をとどめている選手が多い」と前置きし「そこに名を連ねた。持っているものがあったのかな」とつぶやいた。
 尾崎将の3連覇は通算100勝の節目だった。その尾崎将や青木、中嶋の「AON」しか達成していない2年連続4勝を遂げ「今年できるとは思ってなかった。どんなにすごいか」と喜びを膨らませた。残り2試合。昨年逃した賞金王に照準を定める。トップと約4100万円差に「あと2勝したいけど」と本音がこぼれた。

 ▼池田勇太の話 粘ってよく耐えしのいだ。スコアを伸ばせるところまで伸ばそうと思ってやった。優勝は最後まで分からなかった。まさか2年連続で4勝できるとは。

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2010年11月21日のニュース