「まだ通過点」東海大4連覇も胴上げなし

[ 2010年11月21日 06:00 ]

突進する東海大 マイケル・リーチ(中央)

 ラグビーの関東大学リーグは20日、東京・秩父宮ラグビー場でリーグ戦1試合を行い、全勝の東海大が法大を25―17で下し、最終戦(28日、関東学院大戦)を残して4年連続4度目の優勝を飾った。4連覇は99~03年に5連覇した関東学院大以来2度目の快挙。日本代表フランカー、マイケル・リーチ(4年)らを擁する重量FWがリーグ戦で圧倒し、昨季準優勝の大学選手権(12月19日開幕)で初優勝を目指す。

 東海大は史上2校目の4連覇を達成しても喜ばなかった。優勝後恒例の木村季由監督(44)の胴上げと部員の記念撮影はなし。リーチは「まだまだ通過点です。胴上げは大学選手権優勝までお預け。記念撮影もリーグ戦が終わってからですね」と淡々と話した。
 リーチ、フッカー木津(4年)の日本代表経験者を擁する強力FWが、リーグ戦1試合平均で64得点7・3失点と圧倒した。法大戦は相手の低いタックルにてこずって8点差にとどまったが、No・8前川主将は「大学選手権の予行演習になった」と涼しい顔だ。
 木村監督は10月31日の流通経大戦以降、社会人の神戸製鋼、東芝、ヤマハ発動機と次々に合同練習を敢行した。リーチは「みんな疲れていた」と振り返ったが、指揮官は「リーグ戦より先を見据えている」とキッパリ。喜びを爆発させるのは来年1月9日の大学選手権決勝だ。

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2010年11月21日のニュース