女子7人制の鈴木彩香「ラグビーでごはんを」

[ 2010年11月21日 18:31 ]

 【広州アジア大会】ラグビー女子7人制の日本は1次リーグ初戦でシンガポールに19―12で勝った。鈴木彩香主将(21)は大学3年生。「ラグビーでごはんを食べていきたい」という夢をかなえるため、大会後は就職活動で自分を売り込んでいく。

 横浜市出身。腰にひもを付けてタックルの代わりに奪うタグラグビーに出合ったのは小学生のころ。鬼ごっこの感覚だった。日曜日はラグビースクールに通い、楽しさに目覚めた。
 だが中学高校はラグビー部がなく、陸上部へ。中学では100メートル障害で全国大会にも出たがラグビーに心が残っていた。「個人競技にはない信頼と助け合いが好き」
 15人制の大学ラグビーの名門で、地元の関東学院大に進学。男子に交じって練習はできないが、NPO法人「横浜ラグビーアカデミー」が運営する女子のクラブチームで練習に励んできた。女子ラグビーの競技人口は推定約千人。2年生から7人制女子日本代表の主将に選ばれた。
 シンガポール戦は後半途中から出場。逆転トライを呼び込むパスを決め、ゴールキックも成功。勝利をたぐり寄せた。
 大会後、競技を続けられて給料ももらえる企業を探すつもりだが、難しいことも理解している。職が見つからなければフリーターでもラグビーを続けるつもりだ。(共同)

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2010年11月21日のニュース