昨季17勝、今季は3勝…海外遠征で調子崩した日本トリオ

[ 2010年11月21日 17:43 ]

最終日、18番でパーパットを外し、悔しそうな表情の横峯さくら

 【大王製紙エリエール・レディース最終日】アン・ソンジュの快進撃は、同時に日本勢の不振を物語っている。昨年合わせて17勝を挙げた横峯、諸見里、有村のトップ3選手が、今季はわずか3勝しか挙げられなかったのがその象徴だ。

 2勝して賞金ランキング2位の横峯はそれなりの存在感を示したが、昨年の安定した強さには及ばなかった。ここまで1勝の有村とまだ優勝がない諸見里は、いつ立ち直るのかという期待に最後まで応えられなかった。

 選手に好不調はつきものだが、この3人に共通して言えるのは、今季は春先から夏までメジャーを中心とした海外遠征に、昨年以上に積極的に参加したことだ。

 約4カ月間で3度も4度も日米欧の往復をこなしたことで、心身の疲労が蓄積したのはもちろん、腰を落ち着けて練習する時間と環境がなかったためにショットやパットの調整に苦しんだ。

 今大会で逆転への最低条件だった優勝に届かず、最終戦を前に力尽きた横峯は「成長した部分もあったが、全体に調子のいい時期が短かった」と今季を振り返った。来季は海外遠征をメジャーに絞るなど、再考する考えを明らかにした。

続きを表示

2010年11月21日のニュース