エース内村不在…「2軍」の意地見せられず致命的ミス連発

[ 2010年11月13日 12:59 ]

男子団体総合のあん馬で尻もちをつく馬場亮輔

 【広州アジア大会第2日】体操の個人総合、種目別の予選を兼ねた男子団体総合を行い、2004年アテネ五輪団体金メダリストの水鳥寿思(徳洲会)を擁する日本は落下などの失敗が目立ったが、357・500点で1班を終えて暫定首位に立った。

 10月の世界選手権で個人総合2連覇を果たしたエースの内村(日体大)はいない。大会前に中国の記者から「予備軍(2軍)」扱いされた体操の日本男子。意地を見せたかったが、落下や着地の乱れが相次ぎ、苦しい戦いになった。

 主軸の中瀬が得意の平行棒でバランスを崩して演技を中断し、日本が苦手なあん馬は渡辺が1回、馬場が2回も落下した。「3年ぶりの代表入りなのでロンドン五輪に向けていいきっかけにしたい」と意気込んでいた30歳の水鳥や29歳の桑原は安定していたが、総合力が問われる団体で致命的なミスが多かった。立花監督は「優勝を狙うなら、着地も含めミスしないことが大事。課題のあん馬も痛かった」と振り返った。

 357・500点は不満の残る得点だ。ライバル中国は、世界選手権で日本を抑えて優勝した6人が、夜に登場する。10連覇を狙う開催国に日本は重圧を掛けたかったが、むしろ余裕を与えてしまった。(共同)

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2010年11月13日のニュース