さくら、先制パンチの1差2位!珍しく強気発言も

[ 2010年11月13日 06:00 ]

12番、ティーグラウンドで横峯(右下)はアン・ソンジュ(左)らと談笑する

 女子ゴルフツアーの伊藤園レディース第1日は12日、千葉県長生郡長南町のグレートアイランド倶楽部(6599ヤード、パー72)で行われ、賞金ランク2位から逆転での賞金女王を狙う横峯さくら(24=エプソン)が、首位に1打差の2位と好スタートを切った。前半に4バーディーを奪い、後半も1つスコアを伸ばして4アンダーの68にまとめた。単独トップには9バーディー、4ボギーの67で回った佐伯三貴(26=日立アプライアンス)が立ち、賞金ランクトップのアン・ソンジュ(23=韓国)は4打差6位につけている。

 横峯がアン・ソンジュに先制パンチを見舞った。アン・ソンジュの派手なオレンジシャツに対抗するようにショッキングピンクのパンツ姿で登場。ショット、パットともいま一歩で再三ほおをふくらませるライバルを尻目に、1、3、6番と2、3メートルのバーディーパットを沈めた。ギャラリーも2人の賞金女王レースにクギ付けで、同じ距離につけても一段と大きな拍手を浴びた横峯は「女王へ頑張れ、という声を掛けてくれるので」と背中を押された。
 今季5度目の同組ラウンドにピリピリムードは感じられない。「ほとんど日本語で、アクセサリーなど、たわいもない話」を笑顔で話しかけ、お互いにバーディーを取れば「ナイスバーディー」と声を掛け合った。
 後半に入っても横峯ペースは変わらない。速いグリーンに強い風の悪コンディションにも負けず15番のバーディーで4アンダー。最終18番で第1打をフェアウエー右の白樺の木の下に打ち込み、第2打が出すだけというピンチを迎えたが、第3打を1メートルにつけてナイスパー。笑顔のフィニッシュとなった。
 アン・ソンジュが出場24試合でトップ10は優勝を含めて17試合と抜群の安定性を誇るだけに、獲得賞金約3280万円の差は大きい。残り3試合、すべて優勝争いが必要となる。横峯も十分承知しながらも「今年はあきらめません」と繰り返した。その背景にはショットへの自信があり「不安なくスイングができるので、パットさえ入ってくれれば」と珍しく強気の言葉も出た。「スコアは天気次第ですが、終わった時点で優勝を争える位置にいたい」。2日目は別組となるが、アン・ソンジュとのし烈な戦いは続く。

 ▼6位アン・ソンジュ プレーの流れがスムーズに行かず、とても疲れました。ピンの位置が本当に難しかった。調子は悪くないのに、グリーン上でうまくいかず悔しい。あしたはグリーン上で集中していきたい。(3バーディーも1アンダーと伸ばせず)
 ▼22位上田桃子 3パットが3回で35パット。ピンポジションが難しく、風もあったのでタフでした。3人とも九州で盛り上がりながら、2人のプレーを勉強し、かつリラックスできました。(不動、北田との九州トリオでのラウンドで73)

続きを表示

2010年11月13日のニュース