日本 ブラジルに逆転負け…「銅」目指し米国と対戦

[ 2010年11月13日 20:47 ]

ブラジルに逆転負けし、肩を落とす日本チーム

 バレーボールの女子世界選手権第10日は13日、東京の国立代々木競技場などで行われ、日本は準決勝で北京五輪を制した世界ランキング1位のブラジルに2―3で逆転負けした。日本は銀メダルを獲得した1978年以来8大会ぶりのメダルを目指し、14日の3位決定戦で世界ランキング2位の米国と対戦する。決勝は前回優勝のロシアとブラジルが顔を合わせる。日本は木村(東レ)や江畑(日立)の活躍で2セットを連取。しかし、第3セットを奪われるとそのまま流れを失い、逆転を許した。

 北京五輪金メダルで、世界ランキング1位。そんなブラジルを日本は今夏のワールドグランプリ(WGP)で倒していたが、最後に意地を見せつけられた。
 真鍋監督が「まずは先行しないと勝つのは厳しい」と話していたように、第1セットは前半でリードを奪い、競り勝った。第2セットも勢いに乗り、35―33で連取。32年ぶりのメダルを確定させたかに見えたが、「世界1位」はここから目を覚ました。
 エース、カストロや主将クラウジノらの強打がさく裂し、リズムを取り戻した。最終セットは「スパイカーからしたら嫌」(江畑)という、前にせり出してくるようなブロックにはね返された。
 サーブで相手のレシーブを崩し、日本伝統のレシーブ力につなぐことはできた。だが、苦しい体勢からでも決めるアタッカーの差が出た。「(ブラジルは)個々の力があってコンビバレーも速い。自分たちも負けないようにしたい」と木村は話していたが、「壁」は越えられなかった。
 ショックの大きい逆転負けを喫し、目標のメダル獲得には3位決定戦でWGPを制した世界ランク2位の米国を倒さなくてはならない。“夢”をかなえるため、気持ちを切り替えることはできるか。

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2010年11月13日のニュース