NBAのFA事情 大切なのは勝利?それともお金?

[ 2010年4月19日 14:42 ]

キャバリアーズのレブロン・ジェームズ

 レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)にジョー・ジョンソン(ホークス)、アマレ・スタウダマイヤー(サンズ)…。米プロバスケットボールNBAでは、このオフ多くの有力選手がフリーエージェント(FA)となる。1回戦が始まったばかりのプレーオフは、注目のFA市場の動向を左右しそうだ。

 注目はもちろんジェームズだ。昨季最優秀選手に輝いた25歳のスーパースターには、戦力面はもちろんのこと、集客や広告、グッズ収入などでも絶大な効果が見込める。
 低迷を続けるニックスやネッツが数年前から主力を次々と放出したのは、ジェームズ獲得準備のためといわれる。ニューヨーク・タイムズ紙は、来季の年俸総額の上限が5610万ドル(約51億6千万円)と見込まれる中、ニックスは少なくとも3300万ドル(約30億円)の枠を残していると報じた。
 だが、同じくこのオフにFAとなるドウェイン・ウェード(ヒート)は、選手にとって決断の決め手となるのは金額ではないと説明する。「人の記憶に残るのは勝ったこと」。ウェード自身、補強のやり方次第で残留も考えるという。キャバリアーズでは、初優勝に燃えるジェームズを援護するため、昨オフにシャキール・オニールらを補強。プレーオフでの結果が「勝てるチームでプレーしたい」というエースの決断に影響を与えそうだ。(共同)

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2010年4月19日のニュース