元木氏 引退試合でも闘争心見せる

[ 2010年4月19日 06:00 ]

<ラグビー 全早大・全明大>試合後に早明両軍の選手からの胴上げを受ける元木由記雄氏

 ラグビー日本代表歴代最多の79キャップを持つCTB元木由記雄(38)が18日、東京・秩父宮ラグビー場で行われた全早明戦で引退試合に臨んだ。

 全明大の主将として先発し、観衆約5000人の前で後半10分までプレー。試合は45―52で全早大に敗れたものの、試合後は両チームの選手から胴上げされ「最後に(明大の)紫紺のジャージーを着られてうれしかった」と振り返った。

 「体を張って必死にやるだけ」の思いで臨んだ現役最後の一戦。前半1分の最初のプレーでタックルを受けても倒れず、一歩でも前へ突き進む闘争心を見せて味方を鼓舞した。ブレークダウン(ボール争奪戦)にも果敢に参加し、全明大の吉田義人監督(41)は「現役に魂を込めたプレーを見せてくれた」と感謝した。現在はU―20日本代表ヘッドコーチとして後進の指導に当たっている。「熱い選手を育てていきたい」。19年のW杯日本大会に向け“元木2世”の育成を誓った。

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2010年4月19日のニュース