×

【コラム】川本治

大宮が目指した全員サッカーを

[ 2013年11月27日 05:30 ]

J1第33節 大宮―磐田
(11月30日 NACK)
 試合内容は悪くないだけに、改善点を上げるとすればメンタルだろう。清水戦でも後半10分にチョ・ヨンチョルが決定的な形を作りながら、シュートがGKの正面にいった。後半は内容でも清水を上回り、チャンスも多かった。勝てなかった要因は決めきれないこと。結果が出ないために選手が自信を失い、ちょっとした差で負けて負の連鎖起こしている。

 後半戦は主力の金沢、青木、ズラタンとノヴァコヴィッチがケガをしたりすると、とたんにチーム力が落ちた。選手層が薄く、少ない選手をやり繰りしてチーム全体のバランスを崩して修正しきれなかった。こうなったら、「連敗を止めよう」という意識を一旦忘れることだ。

 すでにJ1残留は決まり、勝敗にこだわらなくてもいい。「1点取られても2点取ればいい」と、開き直り、自分たちのサッカーに徹するのではなくがむしゃらにやればいい。スタメンも練習で意欲のある選手を使い、精根尽き果てるまで走れば結果的には大宮が目指した全員攻撃全員守備のサッカーができるのではないだろうか。(川本治=元ジェフ市原強化部長)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る